やっと光が見えたと思ったら

 講座の説明会と適性検査、面接を受けてchosuが午後6時少し前に帰宅した。7年ぶりのスーツ姿だが、憔悴しきっている。
 「合格発表は金曜日午後6時までに連絡が入るが、不合格者には連絡しない」とのこと。「ダメかもしれない」と言う。
 「ええっ!」

 chosu-manmaとpampaは、chosuの出発を見送ると合格を願って、近所の神社へお参りに行きその後「楽勝だろう」とイタリアンジェラートを舐めてまったりして、買い物をして帰宅したのだったが。

 うーん。

 もし、不合格でもアルバイトを辞めて、就職しようと決意しただけでも進歩。大丈夫。不合格なら、次の一手を探すだけだ。選ばなければ、どこも人手不足だから仕事はいくらでもある。しかし、自分のしたい仕事に就きたいのなら、努力と忍耐で勝ち取らねばならない。面接官は「もしここがだめだったら、履歴書の書き方をこうしなさい」と厳しく指導してくれたという。それは核心をついており、世の厳しさを教えてくれる指摘だった。感謝して前へ進もう。

 知人のJくんから、電話がありがっくりした。前々回の台風で壊れた屋根はまだ直していない。という話だったが・・・それを伝える以外のことで20分。10分経ったら一度切れば、通話料が無料の携帯で話したのだが。時間を測るのを忘れた。

 彼の言いたいことは、今の職場は馬鹿ばかりで、社長はパワハラをする。別の仕事を見つけてから辞めたいということだった。そして、専務として働いていた頃の自分を美化していいた。今は、徹夜勤務の弁当屋で飯炊きをしているというが、・・・。
 常に励まし、「あんたは、えらい」と言ってきたchosu-manma。しかし、その言葉を彼は否定するのに、自分では「俺は、えらい」とばかり言うのだった。そして、身近にいるHくんが、自営業に失敗した後、タクシー運転手に転職したことを、chosu-manmaが誉めると、「あいつには務まらない。すぐけつを割るだろう」と言うのだった。
 邪悪な感情が、彼の中で育ってきていることに驚いていると、家人は「いつものことなのに、また驚いたのか」と言う。