友人に会う

 ある講座で一緒に学んだ大都市在住のGさんが、別の習い事の発表をchosu-manmaタウンの隣の街ですると言うので、見に行った。なかなかの演奏であった。chosu-manmaは、演奏を最後まで聴いていたかったが、Gさんは自分の出番が終わると、他のひとのは興味が無いらしく、食事に行きましょうという。午前中の分だけは見て、会場そばにある大きなショッピングモールへ。

 chosu-manmaは、そこへ行ったことがなかったが、Gさんがフードコートへ行こうという。すると、なんと日本全国の名店が10くらいずらりと並んでいた。ラーメン、うどん、カレー、スパゲッテイ、天ぷら、・・・。

 値段は400円から1500円くらい。レストランよりずっと安い設定だ。セルフサービスなので自分で注文して、料理を取りに行き、座席には結構長くいられることがわかった。

 chosu-manmaは無論割り勘のつもりだったのに、Gさんが「下手な演奏を聞きに来てくれたから」とおごってくれた。おごってもらうなら、安いものにすればよいのに、chosu-manmaと来たら、1000円のスモークサーモンとアボカドのクリームスパゲッティにしてしまった。ご当人は900円の野菜スパ。そして、アイスコーヒーも100円で付けてくれた。

 Gさんは、4年前だったか検診で大腸がんが見つかり癌から生還した女性だ。68歳。しかし、2年ぶりにお会いしたら、太っていてとても元気そうだった。それもそのはず、36歳の娘さんが合コンで3歳年下のイケメンと結婚したという。さらに、ヨーロッパ旅行へも行ってきたばかりだとのこと。

 彼女の得意のフォトアルバムも持参しており、結婚式と旅行の写真も見せながら、いろいろ講釈をしてくれた。本当に良かった。幸せな報告が聴けて。
 ご主人の定年退職後も、お金の心配をしなくてよくて、それどころか海外と国内の旅行にご夫婦で行くのが趣味だという友人。

 途中でトイレに行き、自分の座席を忘れてしまった!これは困った。数分間ぐるぐる周り、やっとやっと無事に友人の待つテーブルを見付けられた。ほっ。彼女はchosu-manmaが長いうんこをしていると想像していてくれたのならいいが。ぼけたのだろう。直前の記憶が飛んでしまったのだ。あるいは、地図を見る能力が
ないからか。

 Gさんんは、chosu-manmaとなんとかけ離れた階層にいるのだろうか。しかし、ひがんだりうらやましがることはやめよう。彼らなりの努力と苦労は、計り知れないのだから。
 いつか、自分も癌になる日が来るかも知れない。こんなに、元気に暮らせるひともいるのだと覚えておこう。早期発見、早期治療が一番だ。癌を切除したとしても、再発しない保証はない。だが、しかし心配だけして暮らしていても仕様がない。