筋書きの無いドラマ 熱盛が止まらない

 昨日の第三試合には、驚いた。7回まで0封されていた愛媛の済美高校が、8回で星稜に追いつき、逆転。そこで、ラジオを聴いてうつらうつらしていたchosu-manmaはテレビ観戦することにした。だが、星稜が9回表でまた追いつき9対9の同点となった。
 延長に入り互いに譲らず、遂にタイブレーク。星稜はうまうまと日頃のバント練習の成果を発揮して、延長13回に2点を挙げた。
 済美の反撃はここまでかと、思っていたらなんとなんと、ひょろりとした一番バッターの矢野くんが、右翼へ走者一掃のさよなら逆転満塁本塁打を打った。ポールに直撃して珠が落下したが、打者はぼうっとしていた。13対11で済美の勝利が決まった瞬間である。観客も、解説者もアナウンサーも、大興奮。このような展開で幕切れになるとは。

 8点差は普通は、ひっくり返されない。暑さに慣れない北陸の選手たちにはは不利だったことだろう。しかし、「やればできる」は魔法の合言葉。仮に、結果がうまくいかなくとも、努力する、勝利を信じ続ける、チームが一丸となることだ。
 
 奇蹟が起きたのか。いや、彼らは奇蹟を起こしたのだ。