ちょス飯の映画評
『カラーパープル』 ★★★★★
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 1998/02/06
- メディア: DVD
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あまりの展開に、ぞぞぞっとした。目を背けたくなる父親によるいたいけな娘への性暴力!
その赤子を取り上げたのは、なんと少女の妹だった。
ふたりはこのような状況のなかでも、励まし合って愛し合って暮らしていた。が、・・・。妻をなくして家事と子守をする女奴隷が必要だと、ミスターが現れ、器量の良い妹をくれと言うが、父親は姉を嫁に出す。
奴隷解放語のアメリカであっても、黒人男性は女性を奴隷扱いしていたことが描かれている。あまりに、ひどい。暴力で妻やこども達を支配するミスター。
しかし、黒人女性の中にも差別を許さないと意見するものも現れる。ミスターの息子の嫁だ。彼女の当然の発言や行動は、白人たちには犯罪と見なされ、収監されて半殺しの目に遭わされてしまう。
ご主人様の言うことに逆らわず、生きながらえてきたヒロインは、妹からの手紙を隠し続けた彼を、遂に許すことができなくなり・・・・。
黒人のある女性の半生を、白人であるスピルバーグが描こうとした。黒人のたくましさ、肌の美しさも。