ちょス飯の映画評

 『普通の人々』  ★★★☆☆

普通の人々 [DVD]

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 ごく普通の幸せな一家。しかし、優秀で両親が自慢に思っている長男が、ヨットの遭難事故で水死してから、その場にいて兄を救えなかったことをずっと悔み続ける次男。彼が自殺未遂をして、だんだん精神を病んでいくようになると・・・。

 愛する家族が急死したら・・・。その喪失感は計り知れない。
そして、どこにでもあるきょうだい間の格差。親によるえこひいき。そして葛藤。母に愛されていないと感じながら暮らさねばならない子の辛さ。母親は、私は悪くないとはっきりしている。
 父親は、そんな妻をだんだん愛せなくなり・・・。

 これが映画になる。悲しくてやりきれないが、最後に希望も描かれる。

 しかし、リアルな映画は、陰鬱すぎて見ていて気が重くなった。