ピンチ!

 16日、「今日は帰りが遅くなる」と仕事帰りのchosu-pampaから電話が。「どこかへ寄るの?」と尋ねたら、ちょっと・・・と言いよどんでいる。様子がおかしい。

 すると駅前でチラシを配っていたおばさんに「拝んでお参りすれば、悩みがすべてなくなる仏様を見せてくれると言うので、一緒に行ってくる」という。そんな馬鹿な!

 見ず知らずの老女に、何の疑いも持たず素直に付いていくなんて。こどもかっ。

 「いかん、絶対に行っては駄目。そんなの嘘に決まっているよ。もしどうしても行きたいのなら、chosu-manmaも同行するから。」と言うと、相手に別の日に行くと約束してchosu-pampaは、その日は無事に帰宅した。

 あら手の、新興宗教への勧誘に違いない。恐ろしや。定年間近の真面目で優しすぎる純粋無垢のchosu-pampaは見知らぬ人の車に乗らされて、拉致されところだった。

 しかし、chosu-pampaときたら、ご丁寧にも次の自分の休みの日に、妻と一緒に行くと約束してきたと言う。あほまるだし。致し方なし。彼はあたしが守るのだ。

 数日後、約束の場所へ行くと、気の良さそうなくたびれた格好の65歳だという、女性が待っていた。車のボディにへこみがある小さな貧し気な軽自動車で、chosu-manma達は見知らぬ人の家へ、御本尊を拝むために連れられて行った。

 そこは、街の中心からかなり外れにある、小さな戸建てだった。お仏壇の扉は閉じられていたが・・・。果たして、入会カードをやおら取り出し「ここに名前と住所を記入して」「絶対に迷惑は掛けないから」chosu-manmaは、やはりと思った。

 おたくの会に入会する気はありません。ときっぱり断ったchosu-manma。しかし、ああchosu-pampaは「入会しなくても良いなら」と名前と住所の一部を記入してしまった!

 名前を仏様に読み上げなければ、悩みを解決してもらえない。名前を書かないのなら仏様は見せない。などと言われ、chosu-manmaは室外へ。30分以上雨の中おばさんの車の中で、chosu-pampaを待った。

 どうかどうか、入会を強制されませんように。新興宗教へ支払うお金はこれっぽっちもないchosu家。信じるものは救われる。しかし、・・・。信仰は自由だが他の宗教は一切信じてはならぬというこの会。それでは、戦争が無くならないではないか。

 イスラム教の友、ヒンズー教の友、キリスト教の友、浄土真宗の友、創価学会の友など様々な宗教を信じる友達が世界のあちこちに住んでいるが、彼らは皆chosu-manmaのことを幸せでいてほしいと祈っていてくれる。

 彼らの「神」や「仏」をchosu-manmaは有難く思う。