ちょす飯の映画評
『将軍家光の乱心 激突』 ★★☆☆☆
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2002/07/21
- メディア: DVD
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豪華絢爛たるセット、爆破シーン、中国拳法の使い手などアクション監督が千葉真一だけあって、奇をてらう誰も見たことのない、殺陣シーンもあった。
武士道とは、主君の命令にただひたすら従うものなのか、主君が狂人の場合はどうなのか。結果、命を落としても、自分の信じた行動を取ったものたちが勝利した。
もう少し、家光の心の闇の理由などを描いてほしかった。何かもっとひねりが欲しい。故に二つ星で。
『海底2万マイル』
- 作者: アニメ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1988/12/21
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これは、制作費を潤沢に出せるディズニーの映画。カーク・ダグラス、ジェイムス・メイスンという名優が配されている。
ネモ船長は19世紀後半、ある秘密のエネルギーを発見する。それを動力として、潜水艦ノーチラス号を製造して、海の中に仲間と住んでいる。
海底に沈んだ船から拾った、船の金銀財宝は重しにすぎない。
巨大イカも出現するが、これがまさに生きているような動きをする。
物語が進むに連れて、何故ネモ船長が軍艦を攻撃するのかわかってくる。
悪者だと思った人が、実は人類の永遠の平和と幸せを願う人物だった。
第二次世界大戦後、10数年。アメリカ人も世界中の人々と同じように、二度と戦争は起こさないと考えていたのだろう。いや、アメリカの映画人だけかもしれないが。
最後は秘密のエネルギーは何だったのか、わからずじまいであったが、軍事に利用させてはならない、というネモの信念は凄まじかった。
今から思えば、「原子力」エネルギーの発見をジュール・ヴェルヌがよけんしていたのだ。驚くべきことに彼の想像力は時空を超えて、的を射抜いたのである。
ただ、ネモ船長と部下が海底に沈むというラストが悲しかったので、マイナス1★。
楳図かずお先生の『わたしは真吾』で、海底を行進する人々の潜水服は、この映画をモデルにしたのかな?
『居酒屋 兆治』 ★★★★☆
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/01/21
- メディア: DVD
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電話だけをしてくる彼女の居所をやっとつかんで、会いに行くが・・・。
健さんが会いに行ったときには・・・。
ここで、観客は涙。
居酒屋に集まる人々、ちあきなおみ、伊丹十三、池部良、佐藤慶、大滝秀治、今では見られなくなった人々の芸達者なこと。小松政夫も、どこにでもいそうな、市井の底辺の人を哀愁を込めてうまく演じていた。
田中邦衛がエイジとかつて甲子園を目指した球児で会ったという設定で、バッテリーを組んでいた相方として、肩を壊してしまったエイジをずっと見守り励ましてきたという、男同士の友情も素晴らしかった。
ある意味、脱サラで成功するというのは、サラリーマンの夢なのかもしれない。
ただ、元カノに何か救いはなかったか、助けられなかったかと不全感が残る。健さんの男泣きもかっこいいが。故にマイナス1★。