野際 陽子さんの急逝

 毎日楽しみに見ている徹子の部屋が、彼女の悲報が伝えられた翌日(16日)予定を変更して、過去に登場した場面を編集した追悼特別番組となった。
 若い頃から現在までのお姿は、髪型と洋服意外ほとんど変わらず、若々しくてお元気そうだ。
 3年前に肺腺がんにかかられても、復帰され、視聴者に決して弱っている自分の姿を見せなかった。
 抗癌剤による治療は、どんなに過酷だったことだろう。しかし、辛い部分は誰にも見せないのが、野際さんの哲学だったのだろう。

 その番組直後の連続ドラマ「やすらぎの郷」では、なんと彼女が普段通り登場していた。chosu-manmaは、初めて倉本聰脚本のドラマを楽しんでみている。女優さんが、往年の名優ばかりで、石坂浩二のコミカルな演技がおかしい、面白くもほの哀しい老人の青春白書ともいえるドラマだ。
 死の直前まで仕事をきっちりこなして、一月後に愛する娘さんや仲間に見守られての旅立ちだったという。なんと立派な役者魂だろうか。

 ただ、黒柳徹子さんが、彼女の夢は娘さんが主役で自分がマネージャー(カバン持ち)になることだったと報道ステーションで語られたことが切なかった。
 
 とても81歳だとは思えない、つやつやしたお肌で聡明な頭脳のまま彼女は、人生の幕を下ろした。合掌

 彼女が、立教大学の英文学部を卒業後にNHKのアナウンサーを経て女優になり、その後一年間フランスへ留学していたことを、彼女の半生を伝える報道で知った。美貌と知性を兼ね備えた演技の理由がわかった。

 このことを、ともに語学を学んでいた友人にも話したくて久しぶりにメールを送ると、メアドを変更していて届かなかった。
 
 がーん。変更を何度も教えてくれた人だったが・・・。振られた。