ちょス飯の映画評
『この世界の片隅で』★★★★☆
絵がかわいい。主人公のとろさがイライラさせるので、マイナス1★。
どうしてこんなにとろい娘が、皆から愛されるのか。
彼女は純情で無垢で絵を描くのが大好きだ。絵を描くということは、対象を愛しているということ。彼女は自然のものも軍艦も、目に見えるものすべてを美しいと思い、描きたいと思う。真っ直ぐな心を持っているのだ。そして、優しい。
戦争になるまでの、明るい暮らし。戦中も工夫して生活し続けていく平凡な人々の暮らしが丹念に描かれている。
そして、無残な爆弾の炸裂による主人公の負傷。あまりにも酷い。しかし、彼女の魂ははたくましい。
きっと、愛する夫に支えられながら生きていったことだろう。
食べ物がなくなる、愛する人が殺される、家が焼かれる、怪我を負わされるそれが戦争だ。
わたくしたちは、二度と戦争をしてはならない。