『シン・ゴジラ』DVDの特典DVDには
予告編があまりにも延々と続くので、もう見飽きた頃、声出し上映会の舞台挨拶が始まった。
漫画家島本和彦先生の呼びかけで、コスプレした人や出演者のメンバー推しのうちわや顔写真、セリフボードまで持ち込みオーケー。
とくに、東京駅でゴジラに次々と体当りしていく、無人在来線攻撃のときの京急車両を作り、頭にかぶって鑑賞していた人には、尊敬の念を抱いた。
また、野村萬斎が能狂言の動きをインプットしてシンを動かしていたという、種明かしに驚いた。
敗戦、被爆、そして福一の原発事故・・・。ゴジラは核廃棄物を食べて、怪獣となり、ただ海から陸地へ歩いてきたのだが、ただそれだけで人類滅亡の危機をもたらす存在である。
しかし、滅亡の元は人類が作ったのだという、パラドックス。
生まれてから63年間、何度も何度もゴジラはやって来たが、人々は知恵を絞っていつも撃退してきた。シンでは、日本人が叡智を集めて彼の正体を突き止める。そして、決して滅ぼすことはできない、という結論を得る。ただし、もう動かないでという祈りを込めた作戦が遂行されるのだ。
無人新幹線や電車に爆弾を満載して、ゴジラに突撃するというあのシーンはとくに、面白くて子供っぽくって、嬉しく、そして胸が熱くなった。
庵野監督には、ヲタクの深い深いシンパシーを増幅させる力があるのだなあ。
三度、この映画を映画館で見たが、まだまだ見たくてイオンの特別割引のあるDVDを予約して、昨日やっと手に入れた。予定より5日も遅れたのだが、これもまた一興。
シン・ゴジラと初代ゴジラの非売品のチケットファイルが二枚付いていた。