どすぐろい影

 ある作品展。皆で自分たちの仲間の講評会をした。

 指導の先生は、それぞれを誉め、そして今後の課題を丁寧に教えてくださった。とくに、病気を克服されてこの場所に戻った人・たみさん(仮名)の話は、彼女が作品に取り組むことで心身を回復できたとのこと、温かく迎え入れてくれた仲間への感謝の言葉に、こちらも胸を熱くした。感激した。
 
 会の終了後、8才年上のどすぐろ子さんとおしゃべりしていたら、「先生は、たみさんをひいきしている。chosu-manmaさんのことは、誉めなかった」などと陰口を言うのだった。
 先生はおひとりずつ誉めたし、chosu-manmaは「あまり誉めてほしくない」と以前に先生に密かにお伝えした。というのも、どすちゃんが「自分最高」と思っているから、刺激したくないからだった。
 そのくせ、彼女の作品を褒めると「全然良くない、いやになった。」とこちらの気遣いを受け入れないのだった。謙遜なのだろうか。

 先生から同じ話を聞いても、どすちゃんは違った感想を持つのだなあ。
 
 ご主人(定年退職後、何もせず一日家にいる)と一緒にいるのがいやだから、この会の活動をしているという どすちゃん。

 chosu-manmaが出かけるとき、子犬のように寂しがり悲しんで待っているchosu-pampa。彼の姿を思うと・・・。愛されているchosu-manmaとどすちゃんは、なんという違いだろう。ご夫婦それぞれに、それぞれの形があるのだろうが、なんと恋愛結婚なのだと、どすちゃんは語った。
 庭のある持ち家に住んでいるとのこと、chosu家より、ずっとずっと経済的には恵まれているだろうに。財布はご主人が握っているという。

 彼女は、他人が夫婦仲良くしているのも、嫌なのかもしれない。陽気で脳天気にしているchosu-manmaを羨ましいと言ってくれるが・・・

 暗雲が垂れ込めてきた。どすちゃんとは、距離を取ろう。


































 彼女を遠ざけたほうが良いかもしれない。