ノーと言う勇気

 残念。以前日本戦後史を教えてくださった、じいや先生から近現代文学の読書サークルに入会しないか、とお誘いを受けていた。
 月一度、課題図書を読んで感想を述べ合うというものだそうだ。
 先月は通院の日と重なったので、今月の某日に行ってみると・・・。

 じいさんばあさんがちんまりと輪になり、15人位で感想を述べあっていた。ここまではなるほどと感心したのだが。
 さあ、では先生の解説コーナーと言う段になって、先生は本の内容を模造紙に書いて来て、いちいちあらすじを話すのだった。
 皆、読んで集まって来ているのに。中には、まだ読みきれなかったという御仁もいたが、これは不要の講義だった。

 会が終わったら食事会だ、chosu-manmaさんの入会を祝ってというので、「すみません、お手紙でも書いたとおり、会の様子を見学させて貰いに来ただけです。自分は低俗な本が好きなので、自由に読んで面白かった本を皆で紹介し合う会だと思っていました。すみませんが、入会できません」と辞退した。

 お年寄りをがっかりさせることは後ろめたいが・・・。先生が「この恋愛小説を読んで、ご自分の体験や恋愛観を披露してくれるかと思っていました」と言われたとき、飛び入りのchosu-manmaは「ありますよ」、と挙手したのだが、先生の耳は遠くて当ててもらえなかった。演説が好きなchosu-manmaはがっかり。

 「食事会で、雑談しよう」と皆は、教室から出るとぞろぞろと高級レストランへ歩を進めた。

 chosu-manmaには、(chosu-pampa同様、月1万円の小遣いしかない)ランチに2000円も出せない。この会へは、入らなくて正解だった。障がい者支援のためのカフェで600円のナポリタン定食を食べて帰った。