ちょス飯の映画評
『フェイス/オフ』 ★★★★☆
- 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
- 発売日: 1998/08/28
- メディア: VHS
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しかし、拳銃の射ちあいや流血シーン、人がむやみやたらと死ぬのは楽しくない。
このような娯楽場面がなくとも、対立するふたりの男が顔かたちを入れ替えられたとき、その精神はどうなるのか、魂は入れ替えられるのかという古典的な命題をよく表現できていた。
ニコラス・ケイジがフリーのテロリスト(トロイ)という役柄から、FBIの敏腕捜査官(アーチャー)に。捜査官から、テロリストに入れ替わるのが、ジョン・トラボルタ。
しかし、実際の映画上では同一人物が別の顔の男として、ふたつの人格を演技するところが面白かった。
未来の技術である3Dプリンターも登場している。
ふたりのそれぞれの演技が、面白かった。とくにニコラス・ケイジの苦悩や、鬼気迫る目を剥く表情の場面。
テロリストも警察官も、皆家族を愛していたという場面は、それぞれが象徴的で悪役の涙を見ると、彼らの人間らしい部分も描かれていた。
最後の対決に、教会を選び白い鳩が舞い跳ぶところは、映像として美しかった。
しかし、暴力シーンが過ぎるので「か弱い女性観客」としては、1★減点とする。