防衛省見学

 自衛隊員の平和維持活動が、いよいよ血を流してもせよということになって来た。
 機会を得て、chosu-pampaと新宿区市ヶ谷の防衛省を見学して来た。

 広い広い。正門から坂をエスカレーターで上ると、真四角の味気ない作りのビルが何層も並び、ひとつの街のような体だった。

 アンテナは変わった形で、chosu-pampaは妨害電波を出しているのだろうなどと言った。

 折角かっこいい自衛隊ヘリの前で記念写真を撮ろうと思っていたのだが、案内役の隊員は威張り腐って、早く早くとせかすのだった。
 左側通行、二列で進んでくださいとか、我々見学者の一団も自衛隊員として行進するかのようだった。

 とくに見たかったのは、東京裁判の行われた講堂と、三島事件のバルコニーだ。ともに移築されていたものだが、確かにこの部屋でその歴史的瞬間が存在したのだ。床や天井、ドアはそのときを記憶している。
 とくに、講堂の飴色の床は素晴らしかった。欠損したものは新しいものと交換されているというが、その位置は全て番号をつけて、逐一再現されていた。
 東条英機もここを歩いたのだ。
 天皇陛下のために、階段や建物の構造事態を工夫したという。壁の中を通して冷房したというのも、面白かった。