ぱぺぽ下さい。

 ぱぺぽ下さい、とマックで注文したら、「バベポですか?」と正されて、店員さんと一緒にスマイルしてしまった。

 バ−ベQポ−クハンバ−ガ−の略でバ ベ ポ なのだった。

 銀座ナカジマア−ト画廊で、堀 文子女史白寿展をしているというので、今日は朝から、杖を突いて曲がった腰を奮い立たせて、行って来た。下男からのクリスマスプレゼントのピンクのベレー帽を被って。

 こじんまりとしたビルの一部屋の壁面に、ぐるりと文子さんの絵が並んでいた。残念ながら、今年の作は版画の紅梅のみだそうだが、過去のご自宅にあった作品が並んでいた。

 ミジンコを追いかけておられた頃の絵も欲しくて、彼女の作品集の第二集と青い芥子の花など数枚絵葉書を買って帰った。

 銀座のコーヒーは高い。800円もするという店があった。

 飲まず喰わずで、帰途に着いた。しかし、腹は減ったが胸が一杯になった。美しい彼女の作品を眺めながら電車を乗り継いで帰ったから。

 chosu-manmaタウンに着いてから、遅いランチをバベポで済ませた。

 

 画文集 堀 文子 現在(いま)since 1995 
 発行人 中島 良成   発行所 株式会社 ナカジマアート