11月に雪

 昨日首都圏にあるchosu-manmaタウンにも、午前中雨が粉雪になって降って来た。折悪しく先週の予約を昨日に変更していたので、都内の病院へ行かねばならなかった。

 chosu-pampaは心配するのだった。彼も、この日は防災訓練だというが、雪の降る中での作業は寒かろう、大変だろうに、愛妻を心配してくれるのだった。
 
 chosu-manmaにとり寒さはヘイチャラだ、生まれ育った濃尾平野はchosu-manmaタウンよりずっと冬の気温が低い。脳がその寒さを覚えていて、これくらいなら大丈夫だと判断しているのだろうか。

 薄いコートと着け襟の防寒をして出発。病院はいつもより空いていて、先生に「先生のお宅は病院のお近くですか。ご出勤される時大変では無かったですか?」と尋ねると、自宅はここから遠いが電車で来たから大丈夫だと言われた。

 彼は、「五秒の男」でこちらの話を、聴こうとせずいつもパソコン入力に躍起になって、患者の顔も見ない。5秒で「はい、お大事に」の人だが。

 初めて「あなたもお気をつけて、お帰りなさい」と優しい言葉が返って来た。彼は、いつもより小さく見えた。しぼんだのか、痩せたのだろうか。

 「あそうか」、こちらは杖を付いて、よたよた通ってくる患者だというに、その身を省みず医師の行き帰りの無事を、真っ先に心配してしまったのだった。chosu-manma、滑稽なり。

 久しぶりに、とんこつラーメンを花楽で食べて帰った。従業員は全員女性で、ちゃっちゃと作れないのか、もたもたしていて出てくるのが遅かったが、『ゴリラーマン』という手垢の付いた古い、コミックを読んでくすりとしながら待っていた。

 「すごく美味しかった、女性ばかりのお店も美味しいですね」と一声かけるchosu-manma。

 通院には往復3時間もかかってめんどうだが、病院そばのリサイクルショップは、お宝発掘ができて楽しいのだった。小汚いのが玉に瑕だが、なかなか面白い。

 小さな小鳥が5羽付いた首飾りと、黄金の椰子の葉を象った耳飾。ギリシャ製のスフインクスやグリュポンなどが細密に描かれた小さな壷などを入手。

 小雪の中、背中のリュックサックにお宝(しめて1400円なり)を入れて、chosu-manmaはほくほくしながら帰途に着いた。
 
 わがで街は、雪が雨に変わりその雨も、既に止んでいた。

 ああ、chosu-pampaは無事に帰って来られるだろう。