GGをいなす

 GG会長がある講座の予定日を、取り消すと言った。しかしその2分後、「今のは間違い、済みませんでした。予定通り開講します。」と続けて言った。

 昨年GG自身が作成した年間予定表に、きちんと〇日、開講予定日として記されており、欄外に「変更は認めない」と書いてあるからだ。

 これは、先月のこと。次の回でGGは、果たして「やはり不安になってきたので、止めにした方がいいと思います。皆さんのご意見は次回聴きます」と言う。

 さてその次回が、今回。昨日のことだった。ホワイトボードに「来月最後の講座は中止」と書いてある。「年末で皆さんがお忙しいだろうから、先生のためにも私が独断と偏見を持って、決めた」と。

 さあ、chosu-manmaは黙っていない。「反対です」先生に月2回教えていただく契約です。皆さんが来られないのなら、日にちを一週間早くするとか対応できると思います。GGだけの会ではない。と発言した。するとGGは反論した。「僕が3回皆さんに意見を伺ったが、誰一人反対しなかった」と。
 しかし、事実は違う。chosu-manmaは日にちを変更する案を、最初に提言している。

 しかも「皆から意見を聴く」と言ったこの日、誰の意見も聴かずに板書していたのである。
 
 すると古株のお姉さまがGGに味方。どんな時にも根回ししない、chosu-manmaは孤軍奮闘の闘いとなった。ふたり目も、GGに賛成だという。「昔からこうだった。」chosu-manmaは新入りの癖に生意気だという論だ。

 そのときchosu-manmaは少しもひるまず、「では会員の皆さん全員に、ご意見を聞かせてもらいたい」「多数決をしても、よいのでは?」と食い下がった。
 するとさらにGGは、会に亀裂が入って、大勢の人が辞めたことがある。無理に皆さんの意見を聴こうとしてはいけない。まして、多数決はヒビ入るなどと、のたこくのだった。

 「万事休す」とchosu-manmaが思ったその時、穏やかに最古参の女史が「年末忙しいといっても、この日を避けて準備するなり、用事を済ませて私は参加したい。一人暮らしでこの会に出かけてくることが、唯一の楽しみだから。
 週を変更することは今後も一切せず、今までどおりのスケジュールで開講したらいかがですか。」おっとり刀で助太刀してくれた。そこで安心したのか、副会長も尻馬に乗り「中止せず、来られる人は来る」でいいじゃないですか。

 だが、GGは形勢不利と見るや、「では、多数決で決めましょう」と来た。
 自分の意見を出せただけでも良し、と考えたchosu-manmaだった。確かに会員のほとんどが欠席、あるいは来ないのなら中止も仕方なしと思ったが・・・

 なんと今度は中止に賛成していたお姉様方が、逆に「多数決は取らなくても、来たい人がいるのなら開講するべきです」と声を挙げて態度を変えてくれた。
 
 GGは「多数決はダメ」といい、すぐその後で「多数決を採る」と言い放ち自己撞着に気付かない。

 最後に先生自身が発言。
 以前からこの日は空けてあり、予定通り講義に来るつもりでいたし「じゃあ、僕の独断と偏見で開講することにします」ということになった。

 GGは、以前にもある催しの場所を決めるとき、次回に皆さんの提案を伺いますといいながら、誰からも意見を聴取せず、その場所を決めたことがあった。

 GGのおかしな言動はただの支配欲から来ているのか、あるいは認知症の始まりなのだろうか。
 彼は、講座の間もせかせかと係りの仕事をしたりして、じっとしていない。
 彼によれば、一般大衆は「意見を言えない」皆さんは恥ずかしいだろうから、プレッシャーをかけてはいけないから。 その人たちのために、尽力せねばと思ってのことだろうか。

 しかし、皆さんには、それぞれに意思もある。

 chosu-manmaの発言に、ひとりの学友は「感心した。老人二人暮らしで、年末でも何の予定もないから。最終日が中止になると、5週間も空くことになるし」と誉めてくれるのだった。

 ♪君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる。