びんちゃんと、大木を観に行く

 4月にchosu-pampaと白旗神社と常光寺(弁慶塚)参拝に行き、そのとき見た、イチョウの樹をびんちゃんにも見せたいというと、行こうというので、本当はご夫君と一緒に行ってほしかったのだが、14日彼女と行ってきた。

 常光寺同じ敷地内の天然記念物に指定されているかやの樹(高さ25メートル)が、推定樹齢300年とされていた。だから、弁慶の首塚(伝承)を守るこの銀杏もそれと同じか、それ以前から生きているのだろう。落雷にあったのだろう、中身が黒こげで筒状になっているが、なんと彼女は外骨格だけで生きていた。その威容に魂消て、心振るわされたものだ。
 
 3mくらい上のほうの枝には、まだ緑色の葉がみっしりと付いている。下の方には蔦が巻き着いてはいるが、まだまだ命の灯は消えない。びんちゃんと交代でぽっかりと空いている幹の穴の中に入って、記念写真。

 帰途、小さな家の庭の柿の実が、小鳥のためにひとつ取り残されていた。

 よく見ると、メジロや雀が順番を待って、ついばんでいる。うまく撮影し野鳥好きのchosu
に見せてやりたいと、頑張ってシャッターを切ったが・・・帰ってみたら、ぶれぶれだった。

 大木を見て、「さあランチにしましょう」と駅に向うところで雨がぽつり。

 雲の中の雨粒が、chosu-manmaたちの感動の旅が終わる頃まで、待っていてくれたのだ。

 ランチを予定していたお洒落なカフェは、月曜定休。

 残念!

 仕方なく、すぐ隣のとんかつやに入って、ふたりとも、アジフライ定食を頼む。730円。
 午後一時を過ぎていたので、お店は私達以外ふたりだけ。
 おやじは、客の注文を聞いてから、鯵をさばきパン粉をつけて揚げてくれた。慌てもののchosu-manmaは、あつあつ過ぎて、唇を火傷してしまった。ドジなchosu-manma。フーフーしてから、がぶりとかじると、骨は綺麗に取り除かれており、鯵の真の味がする。
 
 嬉しかった。あまりにからりと揚がって、旨いので。家では出来たてを食べることは、なかなかできないから。キャベツがべらぼうに高くなっているが、おやじは極薄に切ったキャベツを山盛りにしてくれた。お新香と味噌汁がついている。

 しかし、カツカレーも、とんかつ定食も、ミックスフライ定食も同じ値段だから、・・・一番利益率の高いアジフライ定食を、厚化粧をしている貧しげなふたりのおばばが、心から喜んでもりもり食べているのだから、これは見知らぬ店のオヤジに、大いなる喜びを与えて来た。と思う。
 お店の特製ソースもうまかった。

 びんちゃんは、どこへ行ってもたいてい息子の自慢と旦那の悪口を繰り返すので残念だが・・・。こどもが悲しむから旦那とは別れないが、死んだら別の墓に入りたいと言う。
 
 「chosu-manmaタウン駅」では、雨が降っていたが何とバスが、丁度待っていてくれてさらにバスから「小人マンションバス停」で降りると、また雨が上がっていた。

 道路はびしょぬれだったから、・・・・雲の中に、ばばふたりを見守っていてくれた人がいたに違いない。

 義経様、弁慶殿ありがとう。