若冲様に会いに行けない

 5月12日、早々に前売り券を買っておいたので、chosu-pampaとふたりでイザ行かんとすると前夜からchosu-pampaの喘息が悪化。では次の休みの19日にと延期。
 
 だが19日も、ネットで検索していた情報通り午後1時前に到着した時点で、中高年の人々の3時間待ちの大行列。仕方なく、東京国立博物館でわが国のお宝を見て時間を潰す。折りしも、見たかった伊籐マンショの肖像画を拝めることとなった。
 この博物館へは、一度も来たことが無かったので、古来からのわが国の逸品を見られて。これはこれで、思いがけず素晴らしい体験が出来た。
 北斎の水中を泳ぐ小亀や、鎌倉時代の仏像、杜若文様の着物など素晴らしいものばかりだった。撮影が禁止ではない物もあり、フラッシュをつけなければ撮影も許された。アイヌの人々の暮らしや文化を展示するスペースは異様に小さく、沖縄については何も展示が無かったのが気にかかった。
 外国人観光客も多く、ひっそりと静かにじっくり眺めることが出来た。裏庭も、池と茶室のたたずまいが日本の庭園の美を現していた。

 さて、4時過ぎに再び美術館へ戻ると、長蛇の列はまだまだ続いており、3時間待ちとのこと。もうこれは無理だ。今日は諦めよう。

 自宅へ帰った。
  
良い天気だったが、風が強くて、悪寒がして息が苦しくなった。昨日、掛かりつけのお医者へ行くと、「気管支炎。」胸部のレントゲンにはバッチリ白い炎症部分が写っていた。

 強い薬をもらって帰った。24日までには治りそうも無い。せっかくアキレス腱注射で脚は痛くないというのに。
 
 それにしても、収容しきれないほどの客数の入場券を売ってはいけないと思う。厳重に抗議したい。何時間も待っている間に、体調を崩す人も出るだろうし、体の弱い者は3時間もとても立っていられない。若冲師は、ゆっくり皆に見せてやりたいと思っているだろうに。

 会期を延長するなり、時間を延ばすなり、他の場所で追加展示するなりしてもらいたい。貧民にとって、1300円の入場料は堪える。