突然のBちゃん出現

 はあはあと息が上がっているような、電話がかかってきた。火曜日の午後。リハビリから帰宅して直後のこと。

 お正月の挨拶メールを一ヶ月以上返信して来なかったのに、Bは「今日暇?」と訊くのだった。「今早朝パートの帰り道を歩いているの。」

 丁度、chosu-pampaも喘息の診察に行く日で、もう病院から戻って家にいる。暇だけど、夫がいますが・・・と応えると、pamapaも、Bも居てもいいと言う。

 足が悪くていつものスーパーへ行けないから、自宅へどうぞ来てください、というとBはやって来た。大急ぎで部屋の片付けや荒いした。

 Bは、エキストラに応募してCMに出たことを言いたかったらしい。それは、すごいね!!

 と楽しいおしゃべりをした。しかし、chosu-manmaの力作の人形や水彩画を見ても、何も感想を言わないのだった。父の遺影にも無関心で、手を合わせようともしないのだった。

 いろいろ、こちらも伝えたいことがあり、こんなニュースがあるよ、と言ったが・・・

 いやいや、彼女に来てほしかったから、嬉しかった。

 「わあ、上手だね」とか相手の喜ぶことばかり言おうとするchosu-manmaは、そう、反応しないBちゃんを憎らしくも思うが、他人と自分は違うのだから。

 ギブアンドギブが人生だ、とアドラーは言った。

 彼女のベランダ庭園を誉めてあげたくて、見せてねと言うと、子供がいるからとか、汚いからと言って絶対に家に上げてくれないのだった。

 しかし、何年か前に遊びに行かせてねとメールしたら、「いつでもどうぞ」と返信してきたのに。嘘つきのBちゃん。

 予定を立てて、何日が都合が良いかと決めればおいしい者も準備できるし、部屋の片付けもゆっくりできるのに・・・・。

 何度言っても、突然行った方が良いという信念があるのか、衝動が抑えられないのか。

 ただ、「ここへ来るとほっとするわ」と言ってくれた、彼女の昔の言葉が、珠玉のようにchosu-manmaを勇気つけるのだった。