ちょス飯の読書日記

 『蒼路の旅人』  ★★★★★

(偕成社ワンダーランド (31)) 単行本 – 2005/4/23
上橋 菜穂子 (著), 佐竹 美保 (イラスト)

 守り人シリーズが続いていたとは、知らなかった。新ヨゴ皇国の正統の跡継ぎであるチャングがあまりにも神々しくて、その賢明さ偉大さ不思議な力のために、実の父である帝から命を狙われるとは、あまりに悲しい物語。

 新ヨゴ皇国は、大国に狙われて今や風前の灯の状態だ。

 だが、彼は父を殺して帝になれば多くの民が救われる、と強大国タルシュの次男王に唆されても、父と弟、国民を救う道を考え抜く。

 最後の、海を泳いで島へ唯1人で向かって行く、場面は涙涙だった。
バルサとの旅の場面は、ほとんど出てこなかったが。