何ができるか

 何ができるだろうか。しいちゃんのために。

 彼女自身が自分で自分を幸せにすることが、一番だ。しかし、すべてを周りの所為にしてどかんとトドのように座ったまま動かない。
 
 掃除、洗濯、料理。家族がほめてくれなくても、感謝してくれなくても自分のために綺麗なトイレにして、廊下を磨いて、お茶碗を洗ってはいかがだろうか。自分の周りを綺麗にして、おいしいものを作って食べるのだ。
 ゴキブリほいほいの中が、生まれたての赤ちゃんゴキブリで一杯だった。リビングの四隅に置いてあったが、呆れてしまった。組み立てずシート状のままなので、仕方なくchosu-manmaは、家の形にしておいた。

 いつの頃からか、飯はすべてコンビニか弁当やのものを家族が個別に食べているようだ。今や、やかんもお茶の葉も無いのだという。

 自宅からスーパーまで歩いて10分もかからないのに。しいちゃんは、車で行く。今は、車を手放したので、こどもたちに乗せて行ってもらえるまでじっとしているようだが。

 どうか、どうか自炊を始めてほしい。

 彼女に対するアドバイスは出せぬ。ヒステリーに拍車がかかるだけだから。
 そうだ、彼女の家族に書いてみよう。孔雀サボテンの写真を入れた、手紙を書いた。どうか、自分達で料理を作って食べて欲しい。病に打ち克つには、家族の協力が必要だ。
 近所のびんちゃんがしいちゃんのために四葉のクローバーを見つけて来てくれた。パウチしてしおりにしてくれたので、これも同封する。、