ちょス飯の読書日記

 『Nのために』   ★☆☆☆☆
  

Nのために

Nのために

 テレビドラマになったが見逃していたので、原作を読んでみたらまったく面白くなかった。湊の作品は映像化されることが多いが、2時間ドラマの脚本ならまあいいといえるのかな。
 DVの仕組みを知らしめたかったのか。夫から妻の暴力は、決して許されないことだが、傷を受けて愛情を感じるマゾの妻もいるいうことなのか。
 母親に、暴力を受けても愛情だと感じる子供もいるものなのか・・・。

 一緒のアパートに暮らしている人たちが、犯罪をしてでも愛する人を救おうと団結することは、安易過ぎる設定で動機にはならない。

 最後の「病気入院中」なのが誰なのかわからない。