赦す
昨年11月帰省した折に母に「お釣りを返さなかった」と言われたことが、ボディブローのように効いて、日に日に苦悩が増すばかりだった。
どれほど、親孝行をしてきたか知れないのに・・・。
1万円くれたので、くれたのだと思い込みもらって帰ったら、弟にそう言ったそうだ。慌てて、すぐ翌日1万円を送り返したのだが・・・。武士のように、不名誉な汚名を着せられて、のたうちまわったchosu-manma。
chosuもchosu-pampaも、「気にし過ぎだ。いつも、傷つけられるのだから、縁を切ったほうが良い、相手は認知症だ、守銭奴だ」と慰めてくれるが・・・・。
今日やっと、ラジオで町山 智浩さんの映画紹介を聴いて、心が軽くなった。「赦す」ことだ。勇気のある男だけが、敵の地獄の所業を赦すことが出来ると。
アンジェリーナ・ジョリー監督の映画「アンブロークン」で、第二次戦争中の日本軍が米国人捕虜に、あまりにも残虐な扱いをしたが、そこはテーマではない。
渡辺に酷い仕打ちをされて、戦後もずっとPTSDで苦しんだ元オリンピックの選手ルイス・ザンペリーニが遂に、自分を救うためには、敵を赦すことだとキリスト教の教えにより、回復していった。実話に基づいた作品だという。
彼は、長野五輪の聖火ランナーとして来日し、強制労働させられた直江津を走ったのだという。恩讐を超越して、日米の友好に尽くしたとも。
はっとした。
ただ、あの美しい女優が残虐な場面の多いものを、選んで映画化しようとするギャップに驚かされた。
日本公開はないそうだが、・・・。原作を読んでみたい。
そうだ、明日から自分を苦しめることは止めよう。相手を赦すのだ。
自分の心を苦しめ続ける人のことを、赦して自分を解放するのだ。