がっくり

 母の退院と転居を祝い、すぐに食べられるレトルト食品やラーメン、梅干、菓子などを箱に詰めて29日に大急ぎで送った。大枚5000円もはたいて。

 28日夜、突然電話がかかってきて、4ヶ月ぶりに彼が母の近況を知らせてくれた。母は、今日まで入院していたという、そして、母と彼がきょうだいの一家と離れて今日転居した安アパートで暮らすことにしたと。

 宅配便が届く頃を見計らい、午後九時に彼の携帯に電話すると、小声で母には替われないと言う。

 アパートの人に迷惑がかかると。母は耳が遠いので大声で話すから、と弟はものすごく不機嫌そうに言った。

 しかし、「小声で話しなさい」、と言えば母も注意して話せるはず。退院早々、母と息子は一悶着有ったようだ。

 がっかりした。

 心尽くしの贈物に、彼は逆切れして、むかついたのかもしれない。右手の指が不自由になった母が、少しでもお勝手仕事が楽になれるかなと思ってchosu-manmaは、すぐに温めるだけで食べられるものを選んだのだった。

 彼女も、娘の厚意には必ずいちゃもんをつける。悪口を言わないではいられない人だ。
  
 孝行娘のchosu-manma。いつも辛い。がっかり。