ちょス飯の映画評

 『黒い家』 ★★★★☆
 

黒い家 [DVD]

黒い家 [DVD]

 これは、怖い。
 先月末の佐世保女子高生殺人事件の凄惨さ。「サイコパス」を描いた森田芳光監督のこの映画を、再度見てみた。
 それぞれの俳優の怪演。生命保険会社の本音。頻発する保険金詐欺の世相も反映している。

 ただ、もっとごく普通にしている方が、サイコパスとしてリアルなのかも。
 殺人までしないとしても実社会にサイコパスの人は、増殖していると学者が言っていた。公害や食品添加物から毒素が体内に蓄積されているから、・・・などと。

 良心の無い人。

 共感の出来ない人。は、ごく普通に、確かにいる。

 大竹しのぶちゃんの淡々とボウリングをし続ける姿が恐ろしい。ただ、最後の格闘シーンのために、胸を膨らませていたのは滑稽。他の女性のお乳か、偽お乳をぺろんと出したのだと丸ばれだ。

 怖いだけではなく、痛めつけられる会社員の内野聖陽の苦悶の表情、無様なところなど、やや笑えるところもある。

 主人公の恋人が殺されなかったのは、どうかな。そこで、マイナス1★