ちょス飯の読書日記

 『13のエロチカ』 ★★★★☆
 

13のエロチカ

13のエロチカ

 『恍惚』  ★★★★☆

恍惚

恍惚

 女性の性衝動、性欲を全肯定。女性から積極的に、狙った男の陰茎を握り自分の陰に導くという、狩っていく描写が面白い。

 『13のエロチカ』の方の欲求不満の男に公園で強姦されて、泣き叫ぶおとなしそうに見えた女が、男がもうやめようとすると、がちっとしがみついて離そうとしない。
 襲われて、泣き叫んでいたのに、途中から男にもっと自分の体を喜ばせろという女に、恐怖を感じて男が逃げだす短編が、とくに怖くて面白かった。
 
 女性の尊厳を冒す、婦女暴行は最も許されない犯罪だが、作者は被害者に「性の歓喜」がある場合を描いている。
 強姦され、世間の冷たい目にさらされ、一生傷を負って生きる被害者もいる。
 強姦されているものが喜ぶとは・・・恐ろしいことだ。が、一貫して動物の本能としての女性の性欲を肯定した作品が多い。

 テーマが性の喜びだからか、短い頁であまりにもことに及ぶまでが短すぎるので、マイナス1☆

 女の子の性の目覚めや、自慰場面も、あまりにも堂々と描かれている。かっこいい。