母は、どうしているだろうか

 意地悪ばあさんの母だが、別居していた自宅を抵当に取られ、兄宅に引っ越したという。憎くてたまらない兄嫁と住むことになったが、果たしてどうしているだろう。兄宅も抵当で取られているが、月10万円で借りて4月から家族6人で暮らしている。

 母は、あんなにたくさんの草花を、狭いながらも庭に一杯咲かせていたから・・・。それを、皆置いて来なければならなかった、無念さはどうだろう。

 父の実家から、自宅へ帰る途中に母の今住む兄宅へ寄ると母は相変わらずだった。遺産を寄越せと言ったchosu-manmaは兄に縁を切られているからchosu-manmaが来ては困る、と弟に言われているので兄宅の敷居を跨ぐのがためらわれたが、彼らの居ぬ間に、母に会おうと決意。
 はらはらしたが、やはり彼らはいなかった。
 
 父の仏壇に読経した後、「喫茶店へ行こう、話がしたい」と母を誘うと、足が痛いからどこへも行きたくない、の返事。
 自分には、友達がたくさんいて月7回はランチ会や用事がある。欝になんかなっていられない。と、今までどおりやっているようだ。

 それでは、と義姉を誘うと応じてくれた。

 ふたりで意地悪ばあさんや兄の悪口を言って清々する。

 故郷の友が駅へ迎えに来てくれて、この情況のchosu-manmaに付き添ってくれて、夕飯までごちそうしてくれた。

 元気でいてくれた母に感謝。

 
 母に、お札やお守りを義姉から渡してもらったが、「そんなもんいらん」と一蹴された。

 母が父の納骨後、涙を流していたのでchosu-manmaが隠して持っていた遺骨を綺麗な宝石箱に入れて母に「これは父の遺骨」だよと、上げようとすると、「そんなもんいらん」と一蹴されてしまった。

 chosu-manmaはまだ、父の遺骨を大事に持っている。ふふふ