ちょス飯の読書日記
『想像ラジオ』 ★★★★☆
- 作者: いとうせいこう
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/03/02
- メディア: ハードカバー
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確かにそうかもしれない。
神様のまぶたをひきちぎって、この惨状を見せたい、という場面は恐ろしかった。神様が天災を起すのだろうか?人が原発事故を起したのだろうか?
やけどをした男の子を、じいさんが抱きしめて眠った話とお父さんの命を車から守ろうと、道を歩く時右や左に立とうとする子どもの話、そして皆の幸せを願って、ぐるっと回る勇者の話に、涙がこぼれた。
3.11で突然波に呑み込まれて死んでいった人々のことを、想像してみた。・・・・恐ろしくて、なんも言えない。
しかし、作者は想像したのだ。
作中に出てくる曲名はデイドリームと愛のメモリー以外知らない曲ばかりだったので、検索して聴いてみた。
最後のボブ・マーリーの歌う「リデンプション・ソング」を検索して、その訳詩を読み驚いた。
随分前から、彼は原発に反対していた人だったのだ。
いとうせいこうがこの曲名を書いたので、有名な賞を取れなかったのではないか?