ちょス飯の映画評

 「妖星ゴラス」   ★★★☆☆ ネタバレ注意

妖星ゴラス [DVD]

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 本多猪四郎に捧ぐ、と「パシフィック・リム」のエンド・ロールに出てきたので、どんな映画を撮った人なのか興味を持った。「ゴジラ」以外見たことがなかったので。
 
 これは、巨大惑星が地球に向かっているというもので、なんと地球の軌道を変えて衝突を避けるというものだった。南極にロケットの噴射口の筒を付けて、地球自体をロケットにするという。

 若き日の「井出隊員」など往年のスターが勢ぞろい。大人向けのパニックSF映画だ。ペギラのような怪獣が、突貫工事を邪魔するが・・・有無を言わさず、レーザー光線のようなものであっけなく殺されてしまった。

 世界中の人類が、団結して最良の対策を検討し危機を回避する。敵対している場合じゃない、力を合わせよう。

 円谷英二の特撮も、多分世界初の映像だろう。大都市の破壊、大洪水場面を模型で作り迫真のものとしている。
 確かに、パシフィック・リムにも踏襲されていた場面があった。

 ただ、月がゴラスに呑みこまれちゃったし、軌道をずらされた地球はその後、どうもなかったのかな。お茶目なので、マイナス2星。
 
 この映画の舞台は1982年の地球。宇宙船はやぶさ一号は、潜水艦のような潜望鏡を使ってゴラスを観察しいるので、大笑いしてしまった。テレビ電話はあるが受話器を使用。
 戦後間もない頃、20数年後に既に人類は宇宙へ飛び出していると想像した本多監督。
 脱帽