色即是空

 アゲハの幼虫が、どんどん大きくなり帰省から戻ると三匹のうち二匹目も蛹になった。
 どうか無事に羽化してほしい。枝の先に葉っぱの真似をして付いている[が・・・。こんなに観察しやすい場所で、蛹化したのは初めて。なんとか、殻を破って出てくる瞬間を見てみたい。写真は蛹になる前の幼虫。一瞬たりとも姿をとどめることはない。日々刻々と姿を変えていく・・・虫も人間も。本当の姿などない。在るが、無い。しかし、無いが、在る。

 冬越しの蛹は、今年は零だった。
 今まで羽化できても奇形で、立つこともできず飛べずに死んでいったアゲハ達も、数匹夏蜜柑の木の下で眠っている。

 虫たちは真剣だ。見ているだけで、嬉しくなる。愛おしい。3日朝、カマキリの赤ちゃんが夏蜜柑の葉の裏に潜んでいるのをchosu-pampaが発見!!どういう方法で、君はここへ来たの?不思議でならない。ここは地上3階。植木鉢だけの生態系で君は、成虫になれるだけの食糧を得られるだろうか?
 昨夏も、知らぬうちにアマガエルがやってきて、知らぬうちにいなくなっていたっけ。木を植えると、動植物が育ち人も幸せになる。こんな小さな小人ベランダに新しい住人が、やってきたのだ。

 午後chosu-pampaのラッパ練習に付き合って、丘から降りてくる途中の道上でトカゲのひなたぼっこに出会う。お腹が大きいから母さんトカゲなのかな。chosu-pampaは、普通だという。彼は、子どもの頃見たトカゲの姿を覚えているのだろうか。車に轢かれないでね。