かやっち来訪

 10日 貧友のかやっちは、逢うたびにご夫君の悪口と息子の心配の話の繰り返しだったが、今回は晴れ晴れした表情で、先月末に夫婦で花見に行ってきたよ。再就職してから、ご主人が健康になり20㎏近く体重を落としたと一人語りをした。

 こちらの、塞翁爺の話にも驚いて喜んでくれた。どんなに辛く悲しいことが長く続いても、必ず良いこともやってくるものだ。また、悪いことも来るだろうが、・・・さらに、良いことが続くことを知っていれば、乗り越えられる。
 しぼんでしまったアマリリスと、数日前盛りの美しい写真も見てくれ、嬉しかった。

 そして、新興宗教を3年やっていたが、変なことに気づいたから脱会することにしたと言う。修行の登山を強要され、自分の身体では耐えられないと言うと、「嘘をつくな」と一喝されたと言う。費用も、毎年値上がりするので不審に思ったそうだ。
 職場まで、イヤミを言いに来る輩もいたと。恐ろしいことだ。「お山に登らねば神罰が下る」とののしられていると。
 本当の神様は、真面目に家族のために働いているかやっちを、決して罰したりはしない。その会の上層部の会員なら、そんなたわけた脅しはしないはず。

 うんと幸せに暮らしているところを、その人たちに見せねばならないね。というと、かやっちは、「そう思う」と言った。