甲子園終わる

 知人の子が出るとは!!
 chosu-manma歴54年、初めての体験だ。このごろは故郷の高校が出てもあまり、高校野球に関心がなかったが、やはり塞翁じいの孫がベンチ入りしていると思うと、嬉しくて「いつ投げるだろうか、ぼこぼこに打たれてしまうのでは」と心配し、はらはらしていた。
 ちらりちらりとテレビ画面にベンチが映ると、あ、ここここ、ここにいる!!と大騒ぎ。それだけでも、大変な喜びで大満足だったが・・・

 ああ、遂に彼が登板。いきなりの場面。神様仏様と画面を拝み、零点で抑えられますようにと家族全員で、録画した画面に祈りを送る。
 あほうにも、彼のチームの登場した試合すべて、chosu-manmaには約束が在り外出しなければならず、普段は何の用事もないのに・・・リアルタイムでは、見られなかったのだ。
 だから、帰宅した面々とともに既に終わっている試合の結果を見ずに、大応援。未来から過去へ応援は出来るものなのか・・・いや、できる。出来ると信じて、丹田に力を込めて画面に念力を送った。

 ああ、塞翁じいの孫は見事に、ひょうひょうとプレー。 
 試合には負けたが、わが家は大興奮。喜びに包まれた。

 塞翁じいさんに、この晴れ姿を見せてやりたかったと感傷に浸っていたら・・・なんとじいは、彼の中にいる。孫には、じいの面影があった。
 
 ただし中身は、じいとは大違い。父方に似たのだろう。厳しく辛い訓練に耐え、努力と忍耐で勝ち取ったメンバー入り。平常心で大観衆の中に立っても、ひるまない。いつもの練習どおりのフイールディングを、見せてくれた。
 
 もし、chosu-manmaが、彼の立場なら・・・暴投の連続とエラーの連続でおしっこちびっているだろう。まず、マウンドからキャッチャーのミットまで、球は届かんだろう。