ちょス飯の映画評
『みなさん、さようなら』 ★★★★★
これは、面白い。可笑しくて、怖い。そして泣ける。
是非是非、多くの人に観て貰いたい。
団地盛衰とひきこもり。そして、青年の成長。
いじめや暴力のもたらす、あまりに大きな負の影響力。
永山 絢斗の薗田が、かわいい。浜田 岳演じる悟の「目突き・金的蹴り」と指立て伏せ特訓がおかしい。佳境に入って、彼が何故、団地の敷地から出られなくなったのか、何故身体を鍛えているのかが分かってくる。それがまた、胸にしみる。
極真空手「空手バカ一代」を私はリアルタイムで毎週読んでいたが、・・・当時も、皆大山 倍達に憧れたものだ。
シュールなチンピラ田中 圭の凄みも。
ブラジルからきた少女も、熱演だった。
だが、只一点美女二人が、揃って悟の相手をしてくれるのは・・・腑に落ちない。
子どもがひきこもったら、不登校になったら親は狼狽する。大塚 寧々演じる母親は、最後まで息子を信じて見守っていた。