ちょス飯の読書日記

 『オジいサン』 ★★★★☆ 

オジいサン

オジいサン

 京極夏彦の、現代物。おかしい。ユーモア小説も書けるのか、彼は。
 おじいさんである、生涯独身でごく普通の善良な徳一のほぼ独白の物語。
 地デジ、ソーセージ、眼鏡屋、ゾンビ、キャベツ・・・自由とは、老後とは、老人とはなんだろう。
 本当に、可笑しかった。とくに徳一が、目玉焼きを作るところ。やかんに湯が沸くまでまっているところの、独白がたまらない。
 声を出して笑った。

 風刺小説でもある。哲学的でもある。