ちょス飯の読書日記
『ポリティコン』下 ★★★☆☆
- 作者: 桐野 夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/02/15
- メディア: 単行本
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美少女のマヤが、唯腕村の理事長に愛され犯されてしまう。しかし、最後は・・・憎しみが愛に変わる不思議。
実験的な小説に桐野氏はこのところ、凝っているのかな。あるいは、昔流行ったものの裏事情を暴くのが、面白いのかな。
理想郷の実態。助け合いの村の行く末は、リアルで哀愁があった。ただひとり、マヤを案じていた北田(クニダ)が最期まで善人だったのは良かった。だが、終わり方が尻切れの感じ。もっと脱北ビジネスを、書いてほしかった。これは、たとえ小説とは言え、作者にとり危険なことなのかもしれない。
これを、読み終えて金総書記の死去を知った。なんとか拉致された人が無事に解放されすように。