15〜21日

 15日
 映画『ひまわり』で見た、籠いっぱいの鶏卵を描いてみたくて、お洒落な籐の籠を買ったが・・・・50個くらい入れないと山盛りにならぬ。
 スーパーで安売り・98円のものを5パック買って、描いた後クリスマスプレゼントに小人ハウスの住民に配るか、と言うとchosuは・・・わが家が一番貧しいですから。母上には、わが家の家計を守る「脳」が欠如している。無能である、とやりこめられた。

 16日
 赤卵、ラ・フランスを小さい丼に盛り上げて描いてみた。するとchosuが、批判の嵐。構図が違う。線が描きかたが・・・・
 「好きに描きたいんじゃーー」と応戦すると、「そんなことでは、進歩がない」「画家になりたいのなら、デッサンをやれ」などと言う。
 うるさくて叶わない。

 17日
 『カーネーション』の「お父ちゃん」が、旅先で急死。あんなに、照れて喜んで出かけたのに。涙。
 意地っ張りで、理不尽で、見栄坊で・・・商売が下手で。
 だが、金持ちの出の妻は最期まで彼を愛し、許していた。ぼけた感じの「おかあちゃん」もまた可愛らしい。
 主人公のがむしゃらもまた、だんじりそのもの。頼もしく、面白い。

 18日
 グレートジャーニーを果たした、関野吉晴氏講演を聴く。
 肌は、浅黒いがとても小柄で、おとなしそうな、まさに「やのまみ」族と見まごうほどのお方。
 彼の、人類に対する畏敬を感じた。
 
 19日
 疲れた。
 金正日が、17日朝心筋梗塞で急死していたことが、正午のニュースで伝えられた。彼が死ねば、体制が変わるのでは、拉致被害者。強制収用されている人が解放されるのでは・・・とずっと思っていたが・・・
 なかなか、すぐ変わる事はないと分かった。

 今年は、アラブの独裁政権が倒れ、ビンラディンが殺害され、遂に彼も死んだ。

 20日 給料日 快晴
 chosu-pampaと二人で、自転車で銀行へ。給料をおろして、買物。
 ジョリーパスタで、ランチ。モンブランも二人で分けて食べた。ウェイトレスが、スプーンを二つくれた。ありがとう。でもちょっぴり恥ずかしかった。分け合って食べるのも、また嬉しいものだ。

 21日 晴れ
 午後丘の上で、chosu-pampaのラッパ練習に付き合う。
 やはり、どんくさい彼は進歩がない。菓子とお茶を差し入れた。
 一方、子どものころ練習していたバイエルを、chosu-manmaは、すらすらと弾ける。70番台まで来た。
 勘を取り戻して、弾きながら歌えるようになりたい。父の遺影に歌ってあげたい。