ちょス飯の読書日記

 『おおきく振りかぶって』 14巻 ★★★☆☆
 こうきたか・・・。実にリアルな高校野球マンガ、13巻を読み終えてから、これを読むまで時間がたっていたので、前巻までの感動が薄れてしまった。
 確かに一年生だけの創部一年目で、甲子園大会に出場するというのは、ありえない。
 地区大会で、勝ち進むこと事態奇跡的なことだったが・・・。

 負けた。強豪チームに。
 けれど、県立西浦高校10人は、それぞれが実戦の中で、様々なことに気づき成長していった。 
 とくに、ピッチャー三橋くんはキャッチャーの指示通りしか投げられなかったのが、自分で考えてサインに『ノー』といえるようになり、力んでいたキャプテンの花井君も、チーム一の野球センスを持つ田島君への嫉妬心を克服。

 九回表に四点入れられても、最後まであきらめず、頑張りぬく高校球児。
 ももかんは、言った。
 「はい そこまで!!」「「今日はこのチームの総力戦だったね」「そして 負けた」「もっと打てれば 略 全員がそう思ったよね」「なら 泣いて悔しさ晴らすなんて もったいないことしない!」「その悔しさは 自分きたえるエネルギーだよ!」「大事に腹ン中 ためときなさい!」

 三橋くんは、流した涙をぬぐった手のひらをぺろぺろなめた。

 そうだ、わたしたちも全力で闘っても負けることがある。
 悔しさで、自分を鍛えて、もっと強くなればいい。

 負けて学び、成長もできるものだ。