Yちゃんとデイト

 10日
 午前10時頃Yちゃんからかな?と予感がした。
電話が鳴るので、受話器を取るとやはり彼女。安売りスーパーへ呼び出されたので、自転車で向かう。
 幸せの青い鳥が食べる「蛇の髭」をやっと描きはじめたところだったが、筆洗いの水だけ捨てて。

 妹さんが先月結婚。40才過ぎ同士の結婚式で、身内だけの静かなものだったという。美しいオレンジ色のドレス姿の彼女の妹。ずっと母親の介護を続けていたと言う。
 けれど、この式に出るために、着て行く服を買うのが勿体無いから、痩せていた頃の服を絶対に着てみせる!
 と、二ヶ月前に会ったとき、激やせダイエットを宣言したYちゃんは・・・・。そのときより、太っていた。ふふふ。安堵。

 去年七月から、まだ就職ができないという。

 けれど、なんとか母子3人暮らせるのなら、急がなくても大丈夫なのだろう。

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 9日
 chosu-pampa散髪。いつもと同じ店へ。いつもすいているおばちゃんと息子さんがやっている床屋。三千円也。
 喘息の発作が出そうなのに、バスに乗らないでいつも自転車で行く。花粉症も悪化しているようだ。
 彼の休みの日に自分だけ、温泉に行くわけには行かない。うずうずしたが、自宅待機。
 chosuとchosu-pampaで就職活動について話し合ってほしいが・・・ふたりは互いにだんまりである。

 狂言回しのchosu-manma。
 まるでピエロじゃないのーー。

 就職活動を始めるのを「信じて待つ」しかない。うーん。
 待ちきれず、ときどき怒りが大大爆発のchosu-manma。

 悲しい雛祭りで感じたことを、手紙にしたためてみた。写真をプリントして同封して送ろう。Jくんの涙を思い出す。

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 8日
 chosu-pampa2連休初日。映画「トイレット」を一緒に観に行きたいというが、寒いし喘息の発作が出掛かっているので、安静にしてほしいと断る。
 彼は、競馬のノ―ト作りをしていたが、どうしても1日中家にいられないらしく、大天狗を見るためふたりで散歩と買い物に出かけた。
 大天狗と名づけた楠の足元には、これも大きな沈丁花の古木があり、びっしりと蕾をつけている。白い花で真ん中だけ淡い紅い色をしている。少しずつ良い香りを放ち始めていた。

 ああ今日は、頑固叔父の一周忌。
 彼は、長年糖尿病患者であったので、朝トマトしか食べなかった。大きなトマトを彼の遺影にお供えした。
 トマト忌と名づける。合掌

 叔父さんが亡くなってから、この一年毎月、命日には叔母に励ましの葉書手紙を書き送ってきたが・・・・彼女は覚醒した。泣きくれているかと思いきや・・・・・
 いつも叔父の横暴に従い、一切何も出来ないとしてきたのに。どうしてどうして。1人暮らしになってしまったが、髪を短く刈り上げパンチパーマにして、親戚の会する場には、いの一番でやってきて、生き生きと動きまわり陽気そのものだ。
 良かった。元気に未亡人ライフを楽しんでほしい。