悲しい雛祭り〜初めてのサウナ

 3/3 はれ
chosu-pampaと一緒に、彼の友人の第4子にして初めて産まれた女の子の雛祭りパーティに行く。友人は仕事で不在だが、彼の妻のNちゃんの子育てぶりを褒めに行く。
 招待されてもいないのに、おしかけた。
 もう歩けるようになったR子ちゃん。つぶらなひとみで、着物やドレスに着替えさせられ、何度も記念撮影を試みたが
いきなり現れたおじさんおばさんには、抱かせてくれなかった。がっくり。
 十万円のお雛様も飾ってあった。
 子ども達の成長に驚き、かつ嬉しかった。

 もうそろそろお暇しようとしたら、長男のJくんが、お母さんは、お客さんがいるときは優しくしているが、帰った後僕をたたく。もうたたくのはやめてほしい・・・・と涙をぽろぽろこぼし始めた。

 夫が会社に言っている間、たったひとりで四人もの子を育てるのは大変だ。いらいらして、こどもに暴力を振るってしまうこともあるだろう。
 こどもを思えばこそのNちゃんの厳しさなのだろうが・・・。
 また、Jくんは、小遣いが少なすぎて周りの友人から馬鹿にされているという。「子ども手当ては、こどもが自由に使えるものだと思ったのに」と。

 かわいそうなJくん。
 日本のこどもは、他のこども達と違うことを馬鹿にしたり揶揄嘲笑するものだ。Jくんは、今朝お母さんが投げたフオークが、テーブルに刺さったけれど、僕の心に刺さった。僕の心は傷ついた、と。
 両のてのひらに乗るくらいの小さい赤ん坊だった彼が、理路整然と、母親に抗議できるまでに育ったのだなあ。
 下のふたりの腕白坊や達も、今までのようなやんちゃをせず、それぞれ成長していた。
 Nちゃんには、たたくのはやめてね、Jくんはもう小学四年生になったのだから言葉で言えば充分伝わるよ、とchosu-manmaは言ったが・・・・。
 Nは、外国人。十年以上日本に暮らしているが、まだ会話がたどたどしいのだった。
 彼女の母国の子育ては、きっともっと厳しいものだろう。

 彼女自身も孤立無援の中、子育てに悩んでいる。
 また会いに行こう。

 3/4
遂に温泉付きスポーツジムの会員になった。
 三ヶ月9900円(税抜き)のちらしに飛びついた。

 昨年の国勢調査で稼いだ八万円の使い道に決めた。

 絶対に体重を落とし、膝や首・肩の痛みを減らしたい。
水中ウォーキングや、サウナ風呂、温泉で身体を休めたい。

 chosu-pampaは大反対。彼が働いている間に、遊んでいるのは申し訳ないことだと思う。けれど、やりたいことをやろうと思う。
 ある日突然亡くなった、叔母が教えてくれた。
 何時死んでも、悔いのない生き方をすべしと。

 浴室で、でぶでぶの醜い裸体を晒すのは、非常に恥ずかしいことだ。けれど、どの人も見知らぬ他人ばかり。皆、陰部を隠しもしないで、堂々と裸で歩いている。
 ぱーん、と恥ずかしさは一気に吹き飛んだ。
 
  3/5 はれ
 風邪気味なので、身体を休めた。
 孔雀サボテンのカイガラムシを、ふき取って退治。
 幸福の木を、鉢に植えた。根が出てきたのでもう大丈夫。また、ぐんぐん大きくなるはずだ。
 !驚いた。知らぬ間に、Мにもらった君子蘭に蕾が出来ている。この厳しい寒さの中で、蕾を抱いてしとねていたのか。

  3/6 はれ
 弥生賞の馬券をchosu-pampaに頼まれて、ウインズへ買いに行く。
 しかし、勝ち馬投票権にしるしをつけたものを、家においてきてしまった!
 今こそ、自宅警備員のchosuの出番だ。午後一時半だというのに、三度、四度と何十回も公衆電話をかけるが、出ない。うーん。どうせ馬券を買っても、はずれるだろうから、このまま帰ろうかとも思う。
 だが、今日も妻子を養うために出勤しているchosu-pampaに頼まれたのだ。ここまで来て、任務を遂行できなければ、妻にあらず!
 もう一度かけて辛抱強く待つと、やっとやっと眠り姫は起床。
 書いてあるしるしを聞き、chosu-pampaの馬券を無事買って戻る。
 
 そして一昨日に続いて、スポーツジムへ。水中ウォークに初めて挑戦。サウナ室に入ると・・・・。
 なんと室内のテレビでは、競馬中継が流れている。

 サウナ室内の他のおばばさんたちに馬券を買ったおばさんが、この中にいる、と知られたくなくて心の中で安勝を応援。「いっけー」「たのむぞーーー」
 
 「あ・か・ん」。またしても、夫婦共倒れ。全部外す。
 このところ安勝は、人気馬に乗ってもなかなか勝てない。

 帰宅すると、フェイラーのポーチが届いていた。
 従妹のSが、認知症の父親の名前で見舞いのお礼に、松坂屋から送ってくれたようだ。
 こんな高価なものを!  合掌
 
 また、お見舞いに行きたいものだ。