スミレの花咲く

 あたたかい晴天が続いたからだろうか。昨日あわてんぼうのスミレが一輪咲いた。でも、今日は一日曇天と小雨で寒い。もう少し、春を待ってから妹たちは咲くと良い。

 昨夜、わが家のプリンター「イプシロン二世」は復活した。
 chosu-pampaの親戚、友人の分と予備として29枚の印刷に成功した。あっというまにできちゃった!ソフトに入っていたかわいい兎の親子の描いてある絵馬を選んで入れた。
 簡単すぎて屁が出ちゃう。
パソコン、プリンターが普及する前はどうだっただろう。
 活版印刷の時代は、職人が一文字ずつ選んで並べて版を組んだに違いない。
 見本もあっただろうが、職人がそれぞれに装丁を考えて刷っていた。もう、町の印刷屋は消えてしまった。
 chosu-manmaの実家のお隣は、小さな印刷屋だった。インクの臭いがした。おじさんとおばさんは、指を真っ黒にして棒状の活字を拾っていた。ガチャガチャと大きな音で印刷していたが・・・。年賀状くらいしか仕事がないような、あまり繁盛していない店だった。
 おじさんは毎年、頼んでもいないのにまったくセンスのないデザインの年賀状を二百枚くらいだったか、勝手に印刷して持ってくるのだった。父は、きんじょのよしみで喜んで買っていたが・・・。母はかんかんだった。「なんちうどべたな年賀状じゃ」

 chosu-manmaは、刷られる前に自分達で意匠をこらし原案を書いて注文すればよいのに、と思ったものだ。