あっと驚く
金曜日の朝の嵐のせいで、枯葉が小人マンションの自転車置き場に大量に舞い込んだ。エレベーターの前の天井にも枯れ葉が着いている。
えっ。
葉っぱはくっつかない。蜘蛛の巣にでも引っかかっているのだろう。
昨日午前11時chosuが、チラシを配達に行こうとして、ふと見上げると・・・それは、葉ではない。虫だ!
「ものすごいやつがいる」彼は、興奮して戻ってきた。
chosu-manmaも一緒に階段を駆け下りて現場に急行した。あっと驚く。
52才にして初めて出会った。確かにこれはすごい!
ネット検索で分かった。「アケビコノハ」
今朝も未だ居たので、マン友にも声をかけて見せた。捕虫網で取り、観察。その見事な「枯れ葉ぶり」に驚く。こんな小さな虫が、命を守るためにここまで見事に枯れ葉に擬態している。
色。形。葉脈。虫食いのあと。カビか、しみのつもりか。茎のように擬態した口。小枝のような足。
枯れ葉の中で冬眠していたのだろうか。大雨と大風に吹かれて起されて、こんなところまで飛ばされてしまったのだ。
畏敬。「アケビコノハ」様を観察させてもらう。
今日は、小春日和。とても暖かい。彼は悠々とchosu-manmaハウスの窓から、青空へ飛び立って行った。
飛ぶとき、葉のふりをしていたときと、とても同じ虫とは思えぬ、美しい二枚目の翅が現れた。枯れ葉の翅と橙色の翅をパタパタさせて、おしっこを三滴残し。
見よ、虫でさえ、懸命に生きている。
ヒトよ、自殺はやめよう。
アケビコノハを見てくれ!