ゲゲゲの女房に涙

 水木しげる氏の『昭和史』にも出てくる名場面。絶体絶命、まさに危機一髪の息子の死を察知し、境港の両親が夜中に「しげるーー。死ぬなーー」と力いっぱい叫ぶ。竹下景子風間杜夫ふたりの迫真の演技だった。涙涙。

 九死に一生を得て、本体に帰還できた水木二等兵に「何故逃げた、何故死なん」「次は、真っ先に死ね」と迎える上等兵。端的に日本の軍隊の異常性を表している場面だ。脚本がいい!
 父ちゃんと南の島へ移住してもいい、と言いだした悩める長女藍子。ふたりの子どもの子育ても描かれていて。ますます「ゲゲゲの女房」は面白くなってきた。水木氏の両親は、尋常ならざる人間味あふれる方々だったという。このおふたりの物語も続編で、やってほしいものだ。「げげげの両親」では、ばっとしない題名かな?

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 猛烈な暑さの中、クーラーをつけて明日配達のチラシを折込む。げげげ。三枚のうち一種類だけ十枚も足りない。また、点検。ううーん。ミステイク!やり直すと時間が倍かかる!仕方なし。どうしても、注意力が散漫になり紙を重ねて折り込んでしまうらしいchosu-manma。

 さあ、できた。昼間は耐えに耐えてクーラーを使用しない主義なのでスイッチを切る。
 通販生活で買ったアイスロボの出番だ。

 かき氷を作る。ソーメン鉢にかいた氷を山盛りにして、しろくまを真似てみる。いちごシロップとコンデンスミルクをかけて、バニラアイスと缶詰のみかんを上にのせる。・・・ああ冷たくてうまい。労働のあとはとくにうまい。
 南の島で、水も飲めず食べ物もろくに食べられずに死んでいった兵隊さんのことを思うと、ああ、申し訳ない。
 うだるような暑さの中で朝も早から働いて、自転車で帰ってくる愛しのchosu-pampaにせめて、うまい夕飯を作ろう。