簾を送る

 
 昨夜から朝にかけて、雨が降る。慈雨。涼しい朝を迎えた。

 30年前にchosu-pampaがアパートの角部屋で使用していた葦でできた簾五巻。夏になると小人マンションで毎年吊るしていたが、何故か「風が通らない、吊るすな」とchosu-pampaが宣うので、物減らし運動の一環として、実家へ送ることにする。
 相手にも迷惑かも知れず、ごみの日に捨てればただなのに。でも・・・もし使ってもらえたら、簾もまだ死なずにすむ。と郵送料を気にしない、「貧乏性」のchosu-manma。けれどこんなに大きな長いものを包装する紙がない、仕方なく段ボールを縮小、細長い長方形に変形させて、梱包した。直ぐ近くのスーパーへ持って行き郵パックを頼むと、縦横幅の長さの合計が200cm以上あるので、170cm以上はダメと言われてしまった。困った。
 
 むーん。もう一軒近くのクリーニング屋クロネコで頼むと、伝票には最大160cm以内との表示。けれど、この店のおしゃべりおばさんが、「ダメと言われても持って行かせるから」、と引き受けてくれた。1690円。買っても大して高くない品だが・・・。春に送るべきだった。もう立秋を過ぎてからのプレゼントとなってしまった。もし不要なら、申し訳ないが捨てて欲しい、と書いたが・・・。どうか、クロネコが運んでくれますように。
 クリーニング屋のおばさんがとても綺麗なショッキングピンクのTシャツを着ていたので、「素敵な色で、すごくよく似合う」と褒めると、とても喜んでくれた。そして、ずっとガラスビーズだと思っていたおばさんの深緑色の首飾りが、トルマリンネックレスだと言うことを今日初めて知った。最近山梨の宝石研磨即売所へ観光バスで行った折に、20万円の品を15万円に負けさせて買ったのだと、武勇伝を聞かされてしまった。「三越高島屋では、20万円以上で売っているそうだよ。」うーん。chosu-manmaは三千円くらいの素敵なビーズのネックレスだと思っていた。ははは
 chosu-manmaが、「おじさんに買ってもらったの?」と尋ねると、「しぃーっ!」「自分のへそくりで買ったのよ。肌身離さず付けているよ。血行がよくなるからね。」よく見ると、おばさんは60代には珍しくピアスまでしているのだった。生き生きと小奇麗な服を着て、クリーニングの客におしゃべりをサービス。これが止まらない。延長サービスだがロハ。ははは
 彼女は園芸名人でもある。いつも、一年中小さな庭に、いっぱいさまざまな花を咲かせている。


 わがミクロな庭にも、今朝ズムズムが八輪咲く。明日は、一番生育の良い一本の枝分かれした茎の下の方に大きな蕾が数個付いているので、かなり大きな花が開きそうだ。

 V子に残暑見舞いとchosu-manmaの近況を知らせ、あなたのことも知りたい、と書き送る。手紙を整理していたら15年前に彼女がくれた手紙が出てきたから。そうか、15年出し続けて返事をもらっていなかったのか。はははは。うっかりしているchosu-manma。