夕立雷停電

 午後七時頃、やっと雨が降った。稲光の黒雲の下を急ぎ、スーパーマーケットから帰宅。
 中国産のうなぎの蒲焼を食べてみる。国産の3分の2の値段で、1.5倍の大きさだったから、初めて買ってみた・・・。味は、うーん。旨くない。
 やはり老舗のうなぎでなけりゃ。
 採れたてのうなぎを手際よくさばき、串を打ち、渋うちわで炭火をぱたぱたおこして、あぶり、その店代々秘伝のタレを塗りたくり、さらに香ばしく焼き焦がしたものが!美味かろう!できたてのものを、がしがし食べてみたいものだ。

 家に着くと、途端にざあっと雨が降り始めた。慌てて夕食の準備に取り掛かっていると、いきなり停電に。だが、電話の近くに懐中電灯が置いてあるので(蛍光テープが貼ってあるので、その在処も直ぐわかる)慌てず騒がず、点けて、ろうそくに火を灯そうとしたら・・・直ぐ復旧。灯りが戻った。ほんかの数十秒間だっただろうか。
 
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 もしかしたら、この雷パワーでシャッピーに変化がもたらせられたかも、と観察してみると・・・。彼はそのまま、斜めに突っ張って眠っているままだった。 
 しかし、ユキノシタの葉の下から、薄茶色の触覚が左右別々にうりうりと動いている・・・・。やあ、君はカネタタキじゃないか。カネタタキくんと一年ぶりの再会。

 chosu-manmaのベランダにはカネタタキがいる。ここに住み始めた時から、ずっと住み着いている。多分、引越して来た時に持ち込んだ植木鉢のどれかに潜んでいて
一緒にここへやって来たのだろう。
 でもまさか16年もの間、一匹のカネタタキが生き続けているとは思えない。どうやって繁殖しているのかな?何を食べているのかな。ただ、聞こえてくるのは、いつも一匹だけの音色だ。仲間が増えているわけでもないのが、とても不思議だ。
 今年はまだ初叩きが聞こえないが、彼はこんな小さな世界で鉦を叩き続けている。