還暦の出逢い

 60になっても、新しい友人はできるものだ。
 ある会に出たことで、近所に志を同じくする友Eさんが住んでいたことがわかった。昨日は、彼女の家へ初めて出向いた。お借りしていた専門書をお返しして、また新しい本をお借りしてきた。

 なんと広い大きな家!マンションのモデルルームのように、きれいなお部屋だった。二階には息子家族が住んでいると言うが、チリ一つなく出ているものも何もない。ああ、うらやましい。知識階層のご夫婦らしい家だった。なんとリタイアして家庭菜園をしているご主人が、じきじきにコーヒーを淹れると、自室に戻っていかれた。かっこいい。お二人は大学時代に知り合い結婚したそうだが、故郷を遠く離れて土地を買い家を建て、二年前に二世帯住宅として建て替えたのだそうだ。

 「Eさんありがとう」とチョコレートプレートに書いてもらって、地元の名店のロールケーキにのせて、手土産とした。しかし目が悪くて値札を1000円だと思って買ったのだが、レジの人に1600円と言われてがっくり。

 ふたりで、ともに関心を持っている話題で盛り上がった。この話を、近所の人とできるなんて、とEさんは喜んだ。chosu-manmaも、嬉しい。