さくらももこさん死去

 8月15日、既に亡くなっていたと昨夜のニュースで知った。
享年53歳。まさか、乳がんで闘病中だったとは、知らなかった。「ちびまる子ちゃん」は、アニメも漫画も少しだけ見ていた。
 
 まるこちゃんは、幼稚園のときから早熟で、夏プールで水遊びがあるとき、男女が同じ教室で着替えることに、耐えきれず、ずっと見学していたという場面が忘れられない。

 まるこちゃんは、シビアで大人の眼をしていて、皮肉屋の面もあった。

 こどもの真実を現していたともいえる。

 ごく平凡な貧しいと言っても良い暮らしをしていて、漫画家として大成功し、使い切れないほどの財産を得ただろうに。生命はお金では買えないものなのか。

 乳がんは恐ろしい。早期発見、早期治療で治る人も多いだろうが。お気の毒だ。ひとり息子さんは、もう大きいのだろうか。ご遺族の悲しみを思う。

 故郷清水市は、彼女の活躍によって注目された。マンホールの蓋も、彼女がデザインしていたという。精一杯生きて、最後まで自分の作品を遺そうとしたのだろう。

 どうぞ、安らかにお眠り下さい。   合掌

 しかし、彼女は本名も公表せず、闘病中のことも一切隠し続けてきた。シャイでプライバシーを守りたい人だったのだろう。追悼の話題も、彼女に世話になった人たちのコメントばかりで、親族からは一切発言がない。死しても、私生活を公表してほしくなかったのだろう。自分の実像を見せたくなかったのだ。