昨日は辛かった

 現実は厳しい。破竹の勢いで勝ち進んできた金足農業高校だったが、大阪桐蔭の打撃が容赦なかった。吉田輝星の疲労がピークに達していたのだろう。
 残念だった、目を覆いたくなるような大量得点を取られてしまった吉田くんが、可哀想だった。

 それにしても、内川くんはよく投げた。ほとんど投球練習をしていなかっただろうに、結局1失点で6回から最後まで投げきったのだ。

 やはり、まだ成長途中の身体に100球以上投げさせて、6試合もするのは無理がある。高校野球で活躍した投手が、すべてプロでも通用するとは限らないが、その一因として、過剰な肩・腕の使いすぎがあるだろう。

 体を壊してまで、皆のために学校のために、郷土のために戦うことなんて無意味だ。

 準決勝の翌日も休養日を作って欲しい。また、何球以上投げたら、ピッチャーは交代するというルールに改善してもらいたいものだ。

 大阪桐蔭は全国から優秀な球児が集まってできているチームだ。根尾くんは、岐阜出身。弱小県のチームでは、甲子園に出られても一回戦負けだからと、大阪桐蔭を選んだのだろうか。

 しかし、ニュースで昨日知ったが、キャプテンの中川くんが昨年の痛恨のミス。一塁ベースを踏まずに相手の逆転を許したことをずっと悔やんでいて、今回の春夏連覇で心の傷を癒やしたというエピソードに、驚いた。

 天才ばかりが集まっていても、簡単に春夏連覇ができるわけではない。彼らの、毎日の厳しい練習や、仲間を思いやり励まし合って来たことは、半端ない。