還暦のお祝い

 高校時代の同級生が大きな箱を送ってきてくれた。
 中には、地元の有名な神社の霊験あらたかな、さらしの鉢巻。年女をきっと守ってくれるのだろう。赤いタオルやハンカチ、靴下。そして、地元産のもち米に赤い豆(小豆)。彼女が栽培している新玉ねぎ5個。そしてかわいい誕生日カードには、なぜか苗字が間違って書かれている。ははは

 嬉しい。嬉しいプレゼントが、故郷に住む独身の友から。
 16歳の時、キティちゃんの赤い筆箱を頂いて以来、34回目のお祝いが届いたのだ。

 京都の重度障害とともに生きている同級生の友人からは、誕生日おめでとうのメッセージが。よく憶えていてくれたものだ。この春からフェイスブックでやり取りできるようになったからか。