chosu-pampaの友人とランチ

 HGくんは、5分遅れてひとりでchosu-manmaとchosu-pampaを迎えに来てくれた。新車だった。ステップワゴンは8人乗りとのこと。広々していて新車の匂いがした。あれ、奥様は?と尋ねると今日は急用ができたとのこと。
 HGの奥様のために、バッチリメイクを施したのに!
 何故、奥様は来るか、女房が会いたがっていると昨日言ってくれなかったの?とchosu-pampaに問い質したかった。彼女に会いたかったのに。
 HGは47歳の時、T国から出稼ぎに来ていた離婚歴のある女性と結婚した。2歳年上の奥様と今年は結婚12年目だと言ったが、今までに私達は彼女と2度しか会っていない。
 初めて会えたのは、なんと結婚5年目のとき。その次は彼らの新居(中古)を拝見に伺った時だから、2年前。
 奥様は、たいそう喜んで餃子を手作りして待っていてくれた。お礼状にまたお会いしたい、と書いたのに。結局無視だったのだ。HGが行かせてくれないのだろうか。

 男同士が友人なのだから、奥様に会えぬのなら、chosu-manmaはHGに会うのを遠慮すればよかったかもと悔やむ。

 しかし、HGはchosu-manmaに会えたことに、にこにこ。
3人で思い出話しや近況を語り合い、おいしい野菜カフェのランチをゆっくり楽しんだ。連休中なのに、お客は少なくてゆっくりできたのも有り難い。4時間もいた。

 HGは、世の中の様々なことに、ある巨悪組織の陰謀が隠れていると、得意そうに語っていた。奥様の連れ子が3人いるが、結婚したときは成人していたので、養子縁組ができていない。一番上の娘はバツイチで、無職。真ん中の男子は自立していて近々結婚予定だという。末の娘が来日していて同居中。だが、彼女は心の病で苦しんでいると打ち明けた。
 病気は10年に及び、難治性のものだという。しかしいつも会う度にニコニコだった彼。奥様は、新興宗教に救いを求めているのだそうだが・・・。

 HGは催眠療法で前世を知り、心身の不調の原因を取り除く方法があるそうだ、と真顔で言って、その本を紹介してくれた。20年以上前の本だった。

 chosuが、真面目にアルバイトをしていることを誉めてくれて、家族に病人を抱えて初めて、健康でいることのありがたみを知ったという。自分の義理の娘に比べたら、あなたがたは幸せだと。

 不幸は人それぞれの考え方や、受け止め方で違ってくるが、・・・。

 HGの奥様を、抱きしめてやりたくなった。お嬢さんの看病のために、今は仕事をしていないそうだが。介護の日々に、無関係なことをおしゃべりして気晴らしをしてはどうだろう。彼の国の暮らしや文化を知りたい。あなたを尊敬して、応援している。とは言わずうろたえて、加勢しとるでごわすと彼女の周りをぐるぐる回りたい。ピエロのchous-manma。

 介護や看病の日々に専念しているその人を、息抜きさせてリフレッシュさせることも必要だと思う。

 しかし、懐疑的になっているのか、HGは奥様とchosu-manmaを会わせたくないようだった。HG自身も、同じことばかり繰り返して言って、やや鬱気味だ。